アメリカ鉄道巡り@

ウォーカーズビル南部鉄道
Walkersville Southern Railroad
 

 

 


場所:メリーランド州ウォーカーズビル

アクセス:アーリントンからは車で1時間程度

 

5月に入ってから「ワシントン・ポスト」のウィークエンド版に毎回小さな広告を入れているので、一度行ってみることにした。ウェブサイトにも紹介されているが、ここはワシントンから車で1時間程度で行けるトレインライドの穴場である(但し、道に迷いやすいので要注意)。

 

トレインライド自体は、小型のディーゼル機関車が牽引して客車が2台付くだけのこじんまりしたもので、周囲の景色は思ったほどよくない。これを補うために、沿線にある公園を使っていろいろアトラクションをやっている。5月下旬に訪れた時には、列車に第二次世界大戦当時の制服を着たアメリカ兵が乗り込み、公園の敷地内に入ったところでナチス兵と銃撃戦を始めるという一風変わったアトラクションがあった(時節柄、米兵はテロ対策のために乗り込んでいるのではないかと私の伴侶が申していたが、こんな田舎の鉄道をテロのターゲットにしても何の意味もない!但し、この鉄道の向かう先のメリーランド州フレデリックには、フォート・デトリックという陸軍の化学兵器開発研究施設がある)。

面白かったのは、この鉄道が渡る踏み切り毎に、同じオバサンが待ち構えて手を振ってくれることだった。ここの鉄道の職員かと思っていたら、なんと駅に隣接するお土産物店の店番のオバサンだった。ここの駅には、倉庫を改造して「博物館」と称した施設があるのだが、これが日本の田舎の温泉街までの沿道に点在する「博物館」的なちゃちな造りで、テーマが何なのかさっぱりわからないのだ。こうした田舎の鉄道駅には決まってあるのが鉄道模型のジオラマで、ここでも小さなのがあるのだが、ここのオペレーターは、土日に1日三回とレインライドの車掌を務めるヨボヨボのおじいちゃんだ。

 

ウォーカーズビルだけで訪問するのはちょっともったいないという人は、ここから車で20分程度のメリーランド州ブランズウィックに別の鉄道博物館があって、そちらの鉄道模型はワシントン周辺では最も見ごたえがあるのでオススメしたい。

 

ウォーカーズビル南部鉄道のウェブサイトはこちら

 

ブランズウィック鉄道博物館のウェブサイトはこちら