アメリカ鉄道巡りF

チャタヌーガ・チューチュー
Chattanooga Choo Choo

 

 

 

 

 


場所:テネシー州チャタヌーガ

アクセス:アーリントンからは車で9時間程度

 

「チャタヌーガ・チューチュー」と聞いて、たいていの人はグラン・ミラーの同タイトルのジャズ演奏を思い浮かべることだろう。その連想は実に正しい。元々、「チャタヌーガ・チューチュー」という地名やイベントがあったのではなくて、テネシー州のチャタヌーガを走っていた「汽車ポッポ」(チューチュー・トレインとは元々そういう意味のお子ちゃま用語だ)のことを指す。

 

今では、「チャタヌーガ・チューチュー」とは、チャタヌーガ市内にあるホテル「チャタヌーガ・チューチュー・ホリデーイン」のショッピング・モールのことを指す。ここのホリデーインは1909年開業のチャタヌーガ鉄道ターミナルを改装して造られたもので、ホテルのロビーは丁度駅のロビーだった場所をそのまま使っている。屋外には、当時の鉄道のレールとプラットフォームを活用した市電や蒸気機関車の展示があり、またショッピング・モールの中にはミニチュア・トレインの展示もある。ミニチュア・トレインの展示の規模としては、僕達が見た中では最大級のものなので、あまりにも広大なので、通路の壁側に展望台を設けて全体を俯瞰できるよう配慮はされている(但し、それでも全体像を写真に収めることは難しい)。

ミニチュア・トレインはいいにしても、いただけないのは他の展示物が殆どなかったことだ。こういったミニチュア・トレインをレールの上で走らせていれば子供達は大満足で、レールの上を走り続ける列車をいつまでも飽きることなく見ている。ここのショッピング・モールの集客支援という面からは貢献していることがうかがえるが、鉄道マニアを惹きつけるにはどうだろうか。ここにはギフト・ショップも一応あるが、購買意欲をそそられるような、「ここならでは」というアイテムはあまりなかった。

 

僕達は、2002年8月のフロリダ・ドライブ旅行の帰路、アトランタ、テネシー経由で2日がかりで自宅まで帰った。2日目の昼に立ち寄ったのがチャタヌーガで、ミニチュア・トレインを少しだけ見て、レストランで昼食をとって早々にチャタヌーガを発った。夏だったとはいえ、平日だったからか客はまばらで、レストランの料理もサービスもなんだかイマイチだった。まあ、どこの鉄道博物館のスナック・バーでも料理は全般的に貧弱なので、ホテルのレストランが隣接しているメリットがないとは言わないが、もうちょっと鉄道本来の展示物の価値を上げる努力もして欲しいと思ったりした。

 

チャタヌーガ・チューチュー・ホリデーインのウェブサイトはこちら